高校を中退してもやり直せる!?「高卒認定試験(大検)」とはどんなものなの?

高校を中退してもやり直せる!?「高卒認定試験(大検)」とはどんなものなの?

高校を卒業していない方でも、高校を卒業したのと同等の学力を持っていることを認定されるのが「高卒認定試験(高認)」です。かつては「大学入学資格検定(大検)」という試験がありましたが、平成17年度に制度が変更されました。

高認とはどんな試験なのか、大検とはどのように変わったのか、就職にどのように役立つのかなど、気になる高卒認定試験についてご紹介します。

高卒認定試験(高認)って何?

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高認とは、正しくは「高等学校卒業程度認定試験」といいます。高等学校を卒業していない方の学習成果を評価し、高等学校を卒業した方と同じ程度の学力があることを認定するための試験です。合格すれば、大学・短大・専門学校を受験することが可能になります。また、高校を卒業した方と同じ学力を持つと認定されるので、就職や資格試験に活用することもできます。

平成28年8月に行われた試験の受験者は11,428人、合格者は4,588人、合格率は40.1%です。受験資格は、「受験しようとする試験の日が属する年度の終わりまでに満16歳以上になる人」です。高校を卒業した方、すでに大検や高認に合格している人は受験できません。

試験は年に2回行われます。一度ですべての必須科目に合格する必要はありません。合格した科目は次回の試験からは免除され、次年度以降に持ち越すことも可能です。また、実用英語技能検定(英検)・実用数学技能検定(数検)・歴史能力検定(歴検)などの資格を持っている方は、試験科目を免除される場合があります。

参考元:文部科学省「平成28年度第1回高等学校卒業程度認定試験実施結果について」

大検との違いは?

高認の前身となる試験が、大学入学資格検定(大検)です。平成17年度から、大検が「高卒認定試験」にかわりました。大検から高認となったことで、試験科目が9科目から8科目へと減り、必修科目が家庭から英語に変わりました。また、選択科目から簿記と保健がなくなりました。

試験科目は国語1科目、地理歴史から2科目、公民から1または2科目、数学1科目、理科から2または3科目、英語1科目の中から8科目に合格する必要があります。

そして、一番大きな変化は「受験資格」です。大検の時は、全日制高等学校や高等専門学校に在籍している場合は受験できませんでしたが、高認では受験可能になりました。平成28年度第1回試験では570人、全体の12.4%にあたる方が全日制高校に在学中に高認を受けています。

高校在学中の場合、病欠などで取得できなかった単位を、高認に合格することで取得したと学校に認めてもらえる場合もあります。ただし、単位を取得したと認めるかどうかは学校長の判断となるため、あらかじめ学校と相談が必要です。

参考元:文部科学省「平成28年度第1回高等学校卒業程度認定試験実施結果について」

高認に合格すれば履歴書の学歴欄に「高卒」と書いてもいいの?

高認は、あくまで「高校を卒業した方と同等の学力を有する」ということを認定する試験です。高認に合格したからといって、最終学歴は「高等学校卒業」とはなりません。最終学歴が高卒となるのは、あくまで高等学校を卒業した場合のみなのです。

高認を取得して高校を卒業していない場合には、履歴書の学歴欄には、卒業中学校の後に「〇〇年 高等学校卒業程度認定試験 合格」と記入しましょう。

高認をとると広がる可能性とは

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高認に合格する一番のメリットは、大学、短大、専門学校の受験資格を得られることです。高校を卒業できなかった方でも進学できるようになります。国家公務員採用一般試験(高卒者試験)や税務職員採用試験でも、高卒と同等とみなされ、採用試験を受けることができます。

その他、受験資格に「高等学校卒業およびその他大学に入学資格を有する者」とある資格試験を受けることも可能です。

例えば、小学校教員資格認定試験、幼稚園教諭資格認定試験、衛生管理者免許試験、作業環境測定し試験、職業訓練指導員試験などの資格は、高認に合格することで受験が可能になります。

高認をとると受けられる「就職に有利」な資格

高認を取ることで、自分のその後のキャリアの幅を広げることができます。以下は高認を高認を取れば受験できる資格の一部です。

衛生管理者

衛生管理者免許は、50名以上の従業員がいる会社では必ず1人置かなくてはならないため、就職に有利な資格です。高認取得後、3年以上労働衛生の実務についた経験がなくては受験できませんが、その分就職に有利で、求人も多いようです。

参考元:文部科学省「資格の紹介(第一種衛生管理者、第二種衛生管理者)」

教員資格

また、「教育に関わる仕事がしたい!」と考えている方には、小学校教員資格認定試験や特別支援学校教員資格試験という試験もあります。

教員免許を取得するには、大学などで教職課程を修了することが必要です。しかし、この試験に合格すれば、小学校教諭の二種免許状や特別支援学校自立活動教諭一種免許状が取得できます。

合格率や受験者数などは公表されていません。筆記に加え、口述試験もある大変難しい試験ですが、「教員になりたい!」という夢を持つ方ならチャレンジする価値はあります。

高認のための勉強は自分でできる?

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高認合格を目指す場合、予備校などに通わず自力で勉強することも可能です。出題範囲は現在の高校で使われている教科書に対応しています。

自力で勉強する場合、ぜひチェックしておきたいのが過去問題です。平成24年度から28年度までの5年分の過去問題は、文部科学省のサイトに掲載されています。無料で手に入れることができるので、まずはこちらで勉強してみましょう。

類似問題も多数出題されていますし、傾向もわかります。過去問題を解いてみて苦手な教科がわかったら、書店などで販売されている高認の参考書を購入してわからないところを解決していきましょう。

参考元:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験問題 過去実施問題」

予備校に通う場合の費用とは

「自分だけは合格する自信がない」という方は、予備校に通うという選択肢もあります。予備校は通学するか通信教育かを選ぶことができます。

費用は通学の場合は、入学金・授業料・施設費・教材費などを含めて50万円程、通信教育の場合は1教科20,000円から40,000円程となります。予備校や入学する時期によっても費用は変わるので、各予備校に問い合わせてみてください。

高認をとると就職には有利になる?

高認に合格することは就職にも有利になります。高認資格を取得すると、応募資格が「高卒もしくは同等の学力を有する」となっている仕事にも応募することもできます。

また、国家試験の受験資格や合格後の取り扱いでは、高認合格者は高卒者と同等に扱われるようになります。高認に合格すれば、公務員になることも可能になるのです。また、今後はさらに多くの企業などでも同等の扱いがされるよう、国からも働きかけが行われています。

高校卒業した場合との違いとは

高認を高卒と同等と扱うかどうかは、それぞれの企業の判断にゆだねられています。応募資格が「高卒」となっている場合、高認合格ではNGとされる場合もあります。

面接までこぎつけた場合でも、就職のための面接時に、「なぜ高校を卒業しなかったのか?」を聞かれることもあります。

高認を就職に活かすために心がけたいこととは?

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高認を就職に活かすためには、高認に合格するためにした努力をアピールすることが大切です。高認は高校卒業と同等の学力を有するということを示すものです。簿記やITスキルなどの資格とは違い、仕事に即役立つ能力があるというものではありません。

高校中退などの履歴を見て、「根気がないのではないか?」「仕事もすぐ辞めてしまうのではないか?」と思われることもあります。そんな時は高認に合格するため行った努力をアピールすることで、マイナスイメージを払拭することができるのです。

高校を卒業できなかったことをマイナスにするのではなく、高認に合格したプラスのイメージを強調できるようにしましょう。

高校中退者向けの就活サポート

「高認に合格しても就職活動に不安がある」という方は、就職までに力を貸してくれるインターンシップもおすすめです。

高認に合格した方・高認合格を目指す方、どちらの方にもぜひチェックしていただきたいのが、中卒や高卒、高校中退の方に特化したインターンシップを行っている「ハッシャダイ」です。地方に住む若者に向けた都心体験型インターンシップで、新しい可能性を開くことができます。

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おわりに

さまざまな理由で高校を卒業できなかったとしても、高認にチャレンジすることで自分の可能性を広げることができます。就職に役立つというだけでなく、自分のスキルアップや学力を確認することも可能です。自分の学力を試すことで、自分に自信を持つことにもつながります。

一度の試験で合格できなくても、数年かけて合格を目指す方も多くいます。まずは1科目合格を目指してがんばってみてはいかがでしょうか。

Kyoko Matuura
Kyoko Matuura

岐阜県在住のアラフォーママライターです。メイクとコスメが大好きで、ライティング業務の傍ら、メイクのお仕事もしています。趣味は二人の子どもと一緒に公園を巡ること、特技はマッサージです。