既卒の採用市場

もっと良い企業に入りたい!?就職浪人ってぶっちゃけアリ?

Takahiro Sasahara

もっと良い企業に入りたい!?就職浪人ってぶっちゃけアリ?

「就職浪人」という言葉を聞いたことがあると思います。就職浪人とは、卒業時に就職が決まらずにもう1年就職活動をすることを示し、「既卒」と呼ばれることも多いですね。

就職浪人になってしまう人は決して少なくありません。中には就活の失敗からではなく、自らの意思で就職浪人の立場を選ぶ人もいるからです。ここでは就職浪人の是非について取りあげていきましょう。

就職浪人という選択肢

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就活の失敗以外で、自らの意思で就職浪人を選択する人達にはどのような理由があるのでしょうか?

希望の企業に入れなかった

新卒時の就活では、本当に入社したい企業以外にも応募する人がほとんどです。面接慣れするためや「抑え」として応募するのですが、本命企業からの内定はもらえず、抑えの企業からのみ内定をもらう人も少なくありません。

この場合、実際には希望していなかった企業からの内定をお断りして、もう1年就職活動をしようと決断する人達もいます。

途中から気が変わった

就職活動では企業調査が不可欠です。そのため初めは入社する気があっても、対象企業を調べているうちに意思が変わり、内定をお断りするケースも見られます。

また、その後他の企業から内定を頂けなかった場合、既卒となり就職活動を継続する人が多いようです。

元々就職活動をしなかった

最初から就職活動をしない人ももちろんいますが、何らかの理由で就職活動が出来なかった人もいるでしょう。たとえば体調を崩してしまったり、私用に時間を取られてしまい活動がままならなかった人達です。卒業は出来たものの就活を満足に出来なかった結果、就職浪人の立場になってしまいます。

就職浪人(既卒)のメリット

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それでは就職浪人のメリットを紹介します。

あくまで自分のペースで就活することが可能

就職浪人の最大のメリットは「自分のペースで就活出来ること」です。新卒時の就活は、企業の就活ペースに合わせて行動しなければなりませんでした。悪く言えば「慌ただしい就活」だったでしょう。

人によっては、時間に追われて冷静な判断を失ってしまっていたかもしれません。しかし、就職浪人の立場での就活は自分のペースで行うことができます。自分で納得がいくまで企業を研究できますし、冷静な判断で対応することが可能です。

就職留年と違いお金はかからない

就職が決まらずに大学に残ることを「就職留年」と言います。わざと留年することで、新卒の立場でもう1度就職活動を行うことが出来るメリットがあるのですが……大学に残る以上1年間の学費が必要になってきます。

就職留年は国公立大学でも50万円、理系の私大ならば約150万円を支払ってもう1度チャンスをもらうのですが、金銭的に余裕がなければなかなかできません。

就職留年と違って就職浪人にはお金がかからない、これはメリットの1つと言えるでしょう。

フリーターの立場で一度社会を見る

就職浪人をすると時間だけはたっぷりあります。そのためアルバイトを経験する余裕もあるでしょう。「今まであまりアルバイト経験がなく、仕事がよくわからない」という人はフリーターの立場で社会経験をすることも可能です。

就職浪人(既卒)のデメリット

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続いて就職浪人のデメリットを紹介します。

面接官への印象が良くない

いざ就職を希望して面接の場になった時に「何故、新卒時に就職しなかったのか」と高確率で聞かれてしまうでしょう。就職浪人した事実は多くの面接官にあまり良い印象を与えません。

そのため「何故就職しなかったのか」や「卒業してから今まで何をしていたのか」を明確に説明して、印象を挽回する必要があります。

自分の気持ちとの戦い

就職浪人の立場になってしまうと精神的に追い込まれてしまう人も数多くいます。「同世代の友人達は既に働いているのに自分だけ就職が決まらない」という気持ちが出てきてしまうからです。

周りに自分と同じような立場で就活を行う仲間がいないため、不安や焦りで気持ちが滅入ってしまう人も少なくありません。ですから、気を強く持ち続けないと就職浪人としての就活はなかなか成功しづらいのです。中には就職自体を諦めてしまい、そのままフリーターになってしまう人もいます。

ズバリ、就職浪人はするべき?

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最後に、就職浪人するべきか否かの決断を出します。

就職留年の方が印象は良い

金銭面の負担はありますが、面接官への印象は就職浪人よりも就職留年の方が良い場合が多いです。ただし決して安い出費ではありませんので、安易に就職留年を勧めることはしません。

就職浪人から内定を勝ち取るのは簡単ではない

新卒時に就活を経験している人も多いため、2度目は上手に就活が出来ると思っている人も多いでしょう。しかし、新卒と既卒では就活のやり方が大きく異なるので、同じやり方では上手くいかないケースもあります。

また、受験時の浪人とはまったく違い、企業側からのマイナスイメージが大きいため、総合的には「2度目だから有利」ではなく「2度目だから不利」になってしまいます。

希望していなかった企業でも入社した方が良い

新卒と比べると、就職浪人の立場では内定を得るのが困難な場合も多いです。もしも新卒時に「希望していた企業以外からの内定」しかもらえなかったとしても、その企業に入社することをお勧めします。

どうしても入社したい企業が他にあるのならば、一度社会人になってから転職をすれば良いです。就職浪人の立場で希望の企業から内定をもらうよりも、社会人としての転職の方がはるかに現実的です。

まとめ:どのような形でも社会人になった方が良い

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新卒時の就活で第一希望の企業に入社できる人は、ほんの一握りです。第二希望以下の企業や面接の練習のために受けた企業からの内定しかもらえない人は大勢います。

このような場合「就職浪人」を考えてしまうかもしれませんが、内定をもらえた企業に入社することをお勧めします。たとえ転職が前提の就職だったとしても、一度社会人になるメリットの方がはるかに大きいからです。

働いているうちに「抑え」だと思っていた企業が好きになるかもしれませんし、仕事に対する気持ちや姿勢も変わってくるでしょう。実際に社会に出ないと経験できないことはたくさんあります。

どこからも内定がもらえずに就職浪人になってしまうのは仕方がありません。しかし、自らの意思で就職浪人になるのは避けた方が良いですね。まずはどのような形でも良いので社会人になることをお勧めします。

Takahiro Sasahara
Takahiro Sasahara

ビジネスライターとして各業界の表裏をより多くの人に届けるために活動中。フリーランスとして働いていることからも仕事関連の記事執筆に定評がある。

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