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発表!新卒者の離職率が高い業界ランキングトップ5とは!

Takahiro Sasahara

発表!新卒者の離職率が高い業界ランキングトップ5とは!

就職活動をしていると、業界や企業の離職率が気になるでしょう。離職率が高い業界や企業には、人が定着しない何かしらの原因があります。
入社してから「こんなはずじゃなかった……!」と後悔することのないように、離職率が高い業界とその原因を知っておきましょう。

離職率が高い業界ランキング

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それでは早速、離職率が高い業界を紹介していきましょう。ちなみにここで表す離職率とは、新卒入社の人が3年以内に離職した割合です。厚生労働省が平成26年11月の発表したものを元にしています。

1位:飲食業・宿泊業界:離職率52.3%

もっとも離職率が高い業界は、飲食業界そして宿泊業界です。宿泊業界はホテルマンなどをイメージすればわかりやすいでしょう。

これらの業界に入社した新卒社員の半数以上が3年以内に辞めています。

2位:教育・学習支援業界:離職率48.8%

続いて離職率が高いのは、教育業界です。学習塾などを想像すると、どのような仕事なのかわかりやすいですね。半数には届きませんが、この業界の離職率も相当高いです。

3位:娯楽業界:離職率48.5%

そして3位は、娯楽業界です。遊園地やゲームセンター、パチンコ店などもこの括りに入ります。遊びに行く分には楽しい場所かもしれませんが、中で働いている人達はなかなか苦労をしているようです。

この上位3つの業界は、全体から考えると群を抜いて離職率が高い業界です。社会全体の離職率が約32.3%ですので、全体よりも10%以上離職率が高いということになります。

4位:小売業界:離職率39.4%

既に紹介した3業界に比べれば低い数字ですが、小売業界の離職率は平均よりも高めです。小売業界には非常に多くの企業が含まれており、スーパーやコンビニ、デパート、100円ショップなどが身近な存在です。

5位:医療福祉業界:離職率38.8%

福祉関係を目指す人は多いですが、同時に離職率も高い業界になっています。「人の役に立つ業界」の筆頭なのにも関わらず、離職率が高いのは、やりがい以上に労働環境があまり良くない企業が多いことを表していると言えるでしょう。

離職率が高い理由とは

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離職率が高い5つの業界を見ていただきました。では、これらの業界に何故人が定着しないのか、その理由をご説明していきます。

離職率が高い業界には特徴がある

ご紹介したこれらの業界は全て、BtoCの形態を取っています。

教育関係では「生徒=お客様」であり、福祉関係では「利用者=お客様」と考えてみてください。離職率が高い業界は、全て個人の顧客を相手にしている業界だということがわかります。

十分な教育制度がない企業が多い

離職率の高い業界に属する企業では、十分に研修や教育を行わず、いきなり現場に出されることも少なくありません。そのため、極度のストレスがかかり仕事を怖がるようになってしまう人も多いです。

給料と休日が少ない

過酷な労働環境であるのにも関わらず、給料が安く、休みは少なく、労働時間が長い傾向もあります。

ここで入社3年以内の人達だけを対象にした、業種別の平均年収を見てみましょう。離職率が低い鉱業や電気ガス業の平均年収は約320万円から360万円です。

一方、飲食業界や娯楽業、宿泊業の平均年収は、240万円から250万円です。入社直後の年収で、実に100万円以上違います。これでは、労働条件に不満を感じる人が多いのも仕方がないことかもしれません(ヒタジョブより)。

実際に離職した人達の声を聞いてみよう

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では、実際に離職率が高い業界に勤め、職を離れた人の声を聞いてみましょう。

飲食業:慢性的な人手不足

定着率の悪い業界ではよく見られる光景です。人が減った穴埋めをするために、残った社員のシフトがどんどん増えていきます。

「シフトが増えても給料は変わらない。開店から閉店まで、ほぼ毎日店にいました。入社してすぐに管理職になったのですが、今から思えば残業代を払わなくても良いから管理職にされたのでしょう。人の補充もされる気配がないし、辞めるなら早い方が良いと思って辞めました」(元・某居酒屋チェーン店勤務)

ホテル業界:長時間勤務に耐えられなかった

宿泊業界も慢性的な人手不足です。

「長時間労働が当たり前のようになっていました。最高で72時間連続勤務をしたこともあります。責任感の無いアルバイトも多く、急にシフトに穴が空くことも多かったです」(元・某ビジネスホテル勤務)
引用元:シゴヤメ

コンビニ業界:こなせないノルマ

コンビニ業界の社員には、入社後約半年程はアルバイトスタッフと同じような感覚で勤務をします。しかし、半年が過ぎ役職についた頃からノルマを課されるようになっていくのです。

「どう考えてもこなせないノルマ、結局自分で買うしかなくなった。労働時間も長いし、休日はほぼ無い。地区マネージャーになれば年収は跳ね上がるが、そこまで耐えられなかった」(元・某コンビニエンスストア社員)
引用元:大人のための転職活動支援塾

離職率が高い業界で頑張っていくためには

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実際に働き、職を離れた人の声を聞くと「こんな業界で働きたくない」と考えてしまうかもしれません。しかし、このような業界だからこそ叶う夢もあるのです。

一つの目標を持つこと

仕事量が多いということは、それだけ仕事を覚えられるということです。独立を視野に入れるのであれば、むしろ理想的な環境とさえ言えるかもしれません。

明確な目標があるのならば、あえて離職率の高い業界に飛び込んでいくのも一つの方法でしょう。

出世することで見る景色は変わる

離職率が高い業界では、おしなべて「出世が早い」という特徴があります。つまり、簡単に役職がつきます。離職率の低い業界では10年以上平社員をやっている人も珍しくはありませんが、飲食業や中小のパチンコ店などでは入社半年程度で役職がもらえてしまいまうことも珍しくありません。

もちろん会社側の都合もあるでしょう。しかし、出世することで、自分に自信が持てたり、「役職ならでは」の仕事をこなすこともできます。短期間で貴重な経験ができる可能性は高いです。

まとめ:仕事に何を求めるのかで評価は大きく変わる

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離職率が高い業界と聞くと、敬遠してしまう人がほとんどでしょう。しかし、離職率が高い業界だからこそ学べることはたくさんあります。仕事を覚えるスピードや人の使い方など、もしかしたら離職率の低い業界の何倍も勉強になるかもしれません。

どのような業界が良いのかは人によります。「早く仕事を覚えたい」「早く店舗を管理したい」「将来的に独立を考えている」……このような意見を持っている人には、またとない修行の場となるでしょう。少々厳しい意見も記述しましたが、結局のところ働く側の考え方次第なのです。

Takahiro Sasahara
Takahiro Sasahara

ビジネスライターとして各業界の表裏をより多くの人に届けるために活動中。フリーランスとして働いていることからも仕事関連の記事執筆に定評がある。

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