既卒の就活体験談Vol.56|滑舌の悪さと極度のあがり症を克服した12卒の既卒音大生がやった3つのこと

既卒の就活体験談Vol.56|滑舌の悪さと極度のあがり症を克服した12卒の既卒音大生がやった3つのこと

はじめて会ったときの印象は「面接できるのかな?」

ドビュッシー(偽名)さんと初めて会ったのは、確か2014年5月だったと思う。経歴を見ると、音大を2012年に卒業してそれから職業訓練校などをいくつか経験してほぼ2年が経過していました。話を聞くと、かなりサボることもなく就活をしていたようでした。かなり就活に真面目に取り組んでいながら2年経験しているということは考えられる原因はいくつかしかありません。

  • 内定獲得が難しい職業を受けている
  • 方向性に一貫性がなく手当り次第に受けている
  • 受けている職業に対するアプローチが間違っている
  • そもそも面接が苦手すぎる

ドビュッシーさんはこの中の二つ目と四つ目に該当していました。音大卒業までは例に漏れずプロの演奏者を目指していたのですが、やはり狭き門ということで断念。その後は音楽関係の仕事を探すもやはりこちらも狭き門、やりたいこともないので、とりあえず国や地方公共団体の支援を受けながら就職活動を行ってきたようでした。そのためアルバイトの経験も初対面の人との接点もあまりないまま24歳になっていました。

一見遠回りのようなアドバイス「まずは接客のアルバイトから」

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そんなドビュッシーさんには、二つのアドバイスが必要だと思いました。一つ目は「目標を一つに絞る」ということ。二つ目は「まずはアルバイトを始める」といことでした。一つ目のアドバイスには納得するかもしれませんが、二つ目のアドバイスには「おや?」と思った方もいることでしょう。「何で就活してるのに、まずはバイトせないかんのよ?」というツッコミたくなる気持ちもわかります。

ただ、ドビュッシーさんの場合はただ目標(志望職種)を一つに絞るだけでは不十分で、まずは根本的な社交性、コミュニケーション能力を伸ばすことが大事だと感じました。そりゃ私だってできることなら早く就活を終わらせてあげたいですけど、何事にも順序はあります。ちょっと酷なアドバイスですが、ドビュッシーさんはしっかりとはじめの1ヶ月をアルバイトとエンジニアになるための資格勉強に費やしてくれました。

限られる選択肢と本人の希望と素養

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ちなみにどの職業に一本化したと言うと、未経験から手に職を就けることができるネットワークエンジニアでした。就業経験がない、かつ音大出身だと就活ではかなり厳しい状況となります。ただ、ドビュッシーさんの場合、元々楽器を極めるべく毎日コツコツ練習していたこともあり、手に職が就き、安定するネットワークエンジニアにはかなり興味を持ってもらえました。たぶん営業はやりたくなかったんだと思います。

ネットワークエンジニアという職業は、一般的なエンジニア(たぶん機械とか電気電子関連のエンジニアを思い浮かべませんか?もしくはSEと呼ばれるようなプログラマーなど)とは異なる点がいくつかあります。その違いとしては、こんな感じです。

  • 文系でもエントリー可能
  • しかも文系人材の方が適性ある場合もある
  • ネットワーク分野は大学での専攻があまり多くない
  • 社会インフラの一つながら近年急成長しており募集枠が多い

というように、エンジニアながら文系出身者であっても積極採用していたり、近年のスマホ、Wi-Fiの普及によるITインフラのトラフィック量(情報の交通量のようなもの)の爆発的な増加を背景に募集枠が常にある状況になっている。しかも、使い捨てのために採用しているというよりはしっかりと採用後に初期研修を実施してくれる会社も多く、未経験から挑戦するにはかなり恵まれれている環境だと思う。

内定までにやったことその1|滑舌を良くする

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滑舌を良くするために、いっしょになって色々な方法を試しました。「滑舌 トレーニング まとめ」と検索して手当り次第に試しました。オーソドックスなゆっくり話すことはもちろん、時には割り箸を口に挟んで面接対策もやりました。

一方的に割り箸を挟んでもらっていると、シャイなドビュッシーさんはやりづらいかなと思い、いっしょになって割り箸挟んでるとほとんど面接になっていなかったりと。そんなこんなで徐々に滑舌は良くなってはいきました。ただ、滑舌ってかなりメンタルに左右されるんです。自信を持って話していると噛まないのに、自信なくなって来ると噛むんです。心身一体とはよく言ったもんです。

内定までにやったことその2|入門レベルの資格を取る

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これは非常にシンプルです。「もうネットワークエンジニア目指すなら勉強して入門レベルの資格取っちゃいなよ!」ってことでCCNAの前半戦であるCCENT取得を目指して勉強してもらいました。

何も知らないところから資格を取得するというのは、ホントに難しいと思います。だから、その人の本気度を試すには資格というものを一つのハードルとして設定するのは良いと思います。やる気ない人はハードルあってもその横と追って行っちゃいますから。ドビュッシーさんは不器用ながら頑張り屋でした。就活サポート開始から5ヶ月目にアルバイトをしながらCCENTを見事に取得しました。

内定までにやったことその3|自分を信じると書いて「自信」と読む

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正直、ここまでやって来た滑舌も資格もこれに比べれば影響度の小さいことです。やっぱり内定を獲得するにはこれに尽きます。自分を信じると書いて「自信」です。これがないと、滑舌いい人も口が開かなくなって噛みますし、資格持っていてもアピールできません。自分を信じるためには、「成功体験」を積む以外にありません。

ドビュッシーさんは、滑舌トレーニングをすることで「滑舌は悪いけど治るんだ」「未経験者の自分でも資格を取得できた」という成功体験をコツコツと積み上げていきました。最後に内定が出る頃には、不思議とほとんど緊張しなくなっていたそうです。半年に及ぶ就活が9社目の選考で幕を閉じました。

年末から住み慣れた神奈川から見ず知らずの土地、名古屋へ

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約半年に渡る就活ではじめて会ったときの面影はなくなっていました。はじめて会ったときのドビュッシーさんは本当に声が小さくて自信がなさそうでした。「滑舌が悪い→自信がないから声が小さくなる→良く聞こえないので会話が噛み合ない→コミュニケーションに苦手意識を持つ」といった悪循環を起こしていました。でも、自分の力で内定をもぎ取ったドビュッシーさんの顔には自信がみなぎっていました。そして、不思議と滑舌の悪さも気にならないようになっていました。

人って変わるんです。

ホントに一人の人間が変わる様子を見れる仕事ってのは、楽しいと思います。この仕事はほとんどがプレッシャーの連続です。精神的にキツいときもあります。クチコミサイトに名指して批判されるときもあります。でも、人が就活を通じて変わっていき、内定を取って、次のステージに立ったときにいっしょに喜ぶことができるのもこの仕事です。たまに特別ボーナス(酔っぱらいながらの「ありがとうございます!」)ももらえますし。

ちなみに、なぜドビュッシーさんかと言うと、内定祝いの飲みの席で「好きなアーティストは?」という問いに対して「ドビュッシー!」と少しハニカミながら答えてくれたからでした。ドビュッシーって中学時代に音楽の授業で出て来たらしいのですが、どんな曲というよりもその名前の響きだけが記憶に残っているなとどうでもいいことを感じてしまった今日この頃でした。

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Shotaro Kawabata

株式会社UZUZ専務取締役。元第二新卒。鹿児島出身で高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学院へは進学せず、住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。高校の同級生である今村からの誘いと自身のキャリアチェンジのため、UZUZ立ち上げに参画する。