既卒の就活体験談Vol.55|苦節2年半!既卒高専卒がついに電気電子エンジニアとして内定を獲得できた秘訣

既卒の就活体験談Vol.55|苦節2年半!既卒高専卒がついに電気電子エンジニアとして内定を獲得できた秘訣

岡山から高速バスで大阪、東京へ行っていた2年半の就職活動

ビッグデン(偽名)さんとは、大阪で初めてお会いした。かなり緊張していたようで、お辞儀がスゴく多かったように記憶している。スゴく丁寧すぎて逆に違和感を感じるレベルでこんな風に面接も受けているのかな、と少し心配になった。

今までの就活の話を聞いていくと、どうやら電気電子系のエンジニアになるために高専へ進学し、専攻科(大学で言うところの大学院)まで修了していた。専攻科での留年は就職のための就職留年だったようだ。やりたいこともはっきりとしているし、そのための努力(勉強)にも余念がない。ちょっと最初は固かったけど、普通にコミュニケーションも取れる。

何で今まで2年半も内定を獲得できなかったのかが不思議なくらい良い人材だと感じた。しかし、はじめて模擬面接をしたときに、その原因がわかった。面接になるとさらにギアが入れ替わったかのように緊張する。そして、自分のやりたい方向性、それに対する努力、自己PRが明らかに伝え切れていない。でも、そんな不器用なところがどこか魅力的な地方人材だった。

内定を取るために変えたこと

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緊張する原因を自分で自覚して対策

何はともあれ、自己紹介もできないほどの緊張を何とかしないといけません。緊張は完全にメンタルから来るものが多く、そのメンタル的な原因をまずは明らかにします。ビッグデンさんの場合、早くしゃべり切ってしまおうとするがあまり、息継ぎがまともにできていませんでした。

ということで、まずはゆっくり息しましょうってことと「完璧にやることを放棄」してもらいました。人間誰しも完璧にやろうと思えば、それが自分に対するプレッシャーとなってしまいます。なので、まずは面接で完璧に回答するのではなく、準備してきた回答を「相手にちゃんと伝わるように」しゃべれれば良いというように合格ラインを下方修正しました。

また、面接官に対して必要以上に苦手意識を持ちすぎていたので、「面接官はただのおっちゃん」と何度も何度も刷り込みました。

言いたいことがまとまっていないので、ちゃんと整理

せっかくアピールできる材料を持っているのに、早く話し終えたいという思うビッグデンさんは回答が味気ない。そこでまずは「何をアピールするのかはっきりすること」と「典型的な質問への回答は準備」ということから始めました。出たとこ勝負では、常に勝ち続けることはできませんので。

ただ、あまりにも回答を覚えすぎてロボットのようなコミュニケーションを取られても困るので、感情的になるポイント(自分が何をしたいのか、入社後どんなエンジニアになりたいのか等)を事前に決めておきました。緊張して噛んでも自分を責めるのは面接の後でもできるので、「ダサかっこ悪い」面接を意識してもらいました。

地方で就活をする大変さと今後の可能性

今回のビッグデンさんを担当して思ったことは、私もそうだったのですが、地方で就活する難しさでした。地方の就活には二つの大きな課題があります。それは「交通費の負担」と「情報の欠如」です。

今回のビッグデンさんは、2年半の就活を通じて何度も何度も大阪や東京に高速バスを使って訪れています。多額の交通費を捻出するためにアルバイトをする必要があり、就活の準備に割く時間も限られます。

そしてそれ以上に地方だと就活の情報が薄く、今回のようにちょっとしたアドバイスを受ければ内定が取れるのに、就活ノウハウがないために埋もれていってしまう人材も多くいると思いました。

ただ、だからこそ今後地方にいる掘り出し物人材へアプローチしていき、就活サポートすることでまだまだ人材は発掘できるとも感じました。今後は、Skype等のインフラを駆使して、もっと地方へ恩返ししながら就職市場を活性化していきたいと思います。

Shotaro Kawabata

株式会社UZUZ専務取締役。元第二新卒。鹿児島出身で高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学院へは進学せず、住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。高校の同級生である今村からの誘いと自身のキャリアチェンジのため、UZUZ立ち上げに参画する。