精神疾患&大学中退を飛び越えた既卒男子Vol.3|デイケア前編

精神疾患&大学中退を飛び越えた既卒男子Vol.3|デイケア前編

「精神疾患&大学中退を飛び越えた男、ミスターM」の第三弾です!前回、リワークでラジオ体操を密かに楽しみにしていたミスターM、そんな中、急展開が起ります。

そう、リワークから追い出されてしまったのです。理由は簡単です。リワークは復職のための場所だからです。ミスターMは卒業が難しくなったため、中退する事になっていたのですが、学位を取得する事は諦めていませんでした。「復学」することが目的の人はリワークを利用する事が出来ないという理由です。

そんな状況に陥ったミスターMが社会復帰の為に選んだ(選ばれた?)場所はデイケアです。

皆さん、デイケアと聞くと何をイメージしますか?恐らく多くの方が高齢者の方が利用するサービスをイメージするかと思います。しかし、デイケアには精神科デイケアというデイケアがあります。

精神科デイケアとは、それぞれの社会復帰の準備をする場所になります。投薬等の治療によって病気の症状が改善しても、スムーズに職場や学校に戻りにくい、ということもあり、そのためのリハビリテーションとして様々な個人活動や集団活動を通じて、その人らしく生活する事を目指す場が精神科デイケアになるようです。

今回はリワークからデイケアへ場所を移して、社会復帰を目指すミスターMの実体験になります。それでは第三弾「社会復帰に向けたデイケア編」をお楽しみ下さい。

リワークからデイケアへ(2009年5月/当時25才)

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うっかりしていたという表現が正しいのかどうか定かではないのであるが、そのお試し通所の最中に先の学位授与機構のことを書き込んだのである。そしたらなんとその日中にリワークの担当の人から電話がかかってきて、「直近の目標が復学の人はリワークでは受け入れられません。デイケアの方に回ってもらいます」と言われた。「一応復学して1年半後には働くわけじゃないですか!」と粘ってみたもののデイケアの担当から連絡がいきますから、と取り付く島もなかった。そしてすぐにデイケアの担当の人から電話がかかってきて、今度は4日間お試し通所ですと言われる。

もう既にリワークで4日間は通所していたので、そこらへんの融通の利かなさはさすがに公立だなぁと思った。仕方がないから4日間また通った。また5月下旬だったと思うが、その前にデイケアの担当の方と一回顔合わせ的な面談があり、もう一回一通り話を繰り返した。ここで驚いたのは、デイケアの担当の方の手元に、前にリワークの方に話したことをパソコンで清書したものが置かれていたことである。そこまでしてくれるのかと思うと同時に、その心意気に自らが応えなければいけないなという意を改めて強くした

今までは1階しか見たことはなかったのだが、今度は2階の多目的室がお試し通所の集合場所である。書かされることはだいたい同じではあったが、項目がいくつか違っていたような記憶がある。またリワークではお試し通所者しかいなかったものの、デイケアでは担当の方が15分になると出欠を取りに来るのが大きな違いであった。結局デイケアのお試し通所はパスし、最後にAセンターの主治医との面談を迎える。かたち上ということであろうが、ここでは過去の症状や疑問点を医学的な観点を中心に質問されるということで、今までとは多少異なった面談となった。

デイケアという場所(2009年6月〜9月/当時25才)

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もう既に6月に入っていたと思うのだが、デイケア担当の方から電話があり、正式に通所認可が降りたので来られたし、ということであった。面談での打ち合わせで最初は月曜日・金曜日の午前中だけという約束になっている。これは一つには、朝起きて午前中に活動するだけでエネルギーを使うであろうからという配慮であり、もう一つは10月からの大学が水、木、金曜であるので月・金で慣れてきたら木曜、火曜と増やしていこうという目標に沿って組まれたものであった。

しかし、初っ端から出足で躓いてしまった。筆者は金曜のスポーツ(プログラムの詳細は後述)から出たのであるがその日行っただけで2週間ぐらい行かなかったのである。これはそこそこ楽しめたという感想を抱いただけに多少意外ではあった。もっとも当時の調子として基本的に何をするにも面倒くさく感じてしまい、それに加え、昼夜逆転であったわけだ。

いくら人間関係には自信があるといっても、何もないところから人間関係を構築するのは正直エネルギーを使う。本来であれば行くと約束している日で休む日は朝に連絡をしなくてはいけないのだが、寝ているので当然連絡などは入れない。そうすると、担当の方から電話がかかっているのだが面倒くさいので出ない。
後で聞いたところ、担当の方曰く、正直ダメかなと思ったそうだが、筆者自身は行かなくちゃ、という想いで焦ってもいたし、それまでの6年に及ぶ癖で面倒くさくて、あぁもういいやという両方の想いを抱いて毎日悶々と過ごしていた。主治医には行くように諭されていたしどうするか、と思っていたところで担当の方に電話をしてみたところ、とにかくいいから一回来て下さいということで6月下旬の昼に呼び出されることになった。

恐る恐る行ってみると、これからどうするんですかと言われ、とりあえず頑張りますとだけ答えて帰ってきた。ただ、どういうわけかその頃から少し気持ちが楽になって徐々に行けるようになった。一応担当の方と合意していたのは9月末までに、10月からの大学と同じ週3日通所できるようになることで、個人的には週4日と目標を定めていたのは言うまでもない。

7月末ぐらいまでにはある程度規則的に行けるようになり、そこから徐々に週3日まで増やしたり午後にプログラムまで出られるようになったりした。そして8月上旬からは週4日午後まで出るのを許可してもらうまでになった。もっともその頃は結構夏のインターンシップに出ていたため、特に午後は休むことが多いというのはあったが、それは個人的には社会との接点を持てる良い機会であった。9月の上旬に1回通所することが面倒くさくなったものの、何とか乗り切って最後まで通うことができた。

デイケアの一日の流れ

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プログラムは1週間に4日あり、午前・午後どちらも実施される。ただし、プログラムの内容自体は、月初めのプログラムの一環としてみんなで一緒に決めたりもする。もっとも、そうは言ってもやること自体は一緒なので、慣れてくれば、あとは粛々とこなすだけ、といった感じにもなってくる。

朝の会で点呼&朝の一言(9:15〜9:45)

まず、朝9時15分から集会室で朝の会があり、点呼と朝の一言というのがある。朝の一言というのは、昨日や今日の出来事でも何でも良いので何か話題を提供しようという意図があったように思われる。お喋りな筆者にとっては二言ぐらい喋っていた感じはあるが、デイケアに来ている人たちにとっては短く完結し、皆で共有してもよいような適切な話題を選択するというのが結構難しいようでもあった。30分ぐらいで会が終わり、その後45分ぐらいから午前のプログラムが始まる。

午前プログラムはさらっと流して昼食からの午後プログラム(9:45〜11:30)

午前中のプログラムはだいたい11時半ぐらいには終わり、昼休みとなる。昼休みは朝に申し出ておけば食堂で格安の昼ご飯が食べられる。もっとも、味は病院の食堂といった感じで期待はできない。驚くのはスタッフの方々が一緒に食べていることで公立らしさを感じられる光景ではあった。午後のプログラムは13時から15時半まで。15時半過ぎには終わりの会で出欠を取り、最後は全員で雑巾で水拭きし、会計を済ませてその日の全プログラムは終了となる。

また特筆すべき(ことなのかどうかはよくわからないが…)は、見学者が多かったということである。福祉の専門学校の学生さんや医師の方など、短い時は2日、長い時は2ヶ月ぐらい見学することもあった。何人かの方と話をする機会をもったが、メンバーの人間の行動や、それに対するスタッフの方々の接し方など、勉強になるようである。クッキングやスポーツなどでは一緒になってプログラムをこなすので、ちょっとそれは面白いな、と思っていたし、ちょっと羨ましいなと思っていたりもした。

デイケア編は気合いが入っていることもあり、少し長くなってしまったので、第3話ではここまで。次回は1週間のプログラムについてお話ししたいと思っています。

ではでは。

UZUZ Writer
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