既卒・フリーターのための業界解説

既卒のための物流業界解説Vol.1|知ってるようで知らない「物流の仕組み」を徹底解説

UZUZ Writer

既卒のための物流業界解説Vol.1|知ってるようで知らない「物流の仕組み」を徹底解説

皆さんは「物流」という言葉を聞いて、何をイメージしますか?多くの方は「引越しトラック」や「コンビニ用配送車」「貨物列車」などが思い浮かぶかもしれませんね。

もちろん上記は全て正解です。「物流」というのは、その言葉通り「モノを運ぶ」プロセスのことを指します。工場から小売店まで製品を輸送する作業や、引越しの際に家電製品を新居に移す作業など、形態はさまざまですが、B地点からC地点まで何かのモノを運ぶ行為は、基本的に「物流」と呼ばれます。

では物流業界について、詳細を見ていきましょう。

物流会社は「6つ」の機能から成り立っている

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物流というキーワードを冠した「物流会社」は、何を行っているのでしょうか?「そりゃあ顧客のために商品や部品などを輸送しているのでしょう」これも基本的には正解です。

しかし「物流会社」では、単なる「輸送」だけでなく、その他にも「保管」「荷役」「流通加工」「包装」「情報」など計6つの業務が行われています(詳細は後に述べます)。「ただモノを運ぶだけなのに、何でこんなにややこしい機能がたくさんあるの?」と思われるかもしれません。

しかし考えてみてください。もし物流会社が「保管機能」を持っていなかったとしたら、どうなるでしょうか?

上記のような場合、もし輸送先の事情で受け入れ態勢が取れていなかったら(営業時間外、空きスペースの不足など)、荷物を輸送できなくなってしまいます。輸送先が受け入れてくれなかったからといって、「そのまま外に商品を放り出す」なんてことはできませんよね?

以上のように、送り先が常に荷物を受け入れてくれるとは限らないため、物流会社は輸送業務を受託すると、いったん物流センター(倉庫)と呼ばれる場所に商品を「保管」します(倉庫業者に委託する場合もあります)。そして適切な「時間」と「条件」が整ったら、輸送を開始。輸送業には、「輸送時間の調整」機能も求められるのです。

「ただ運ぶ」のではなく、「どう運ぶか」考える

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物流会社はただ単に「モノを運ぶ会社」と考えられがちですが、決してそうではありません。物流会社は「どう運ぶのか」という運び方についても考え、先ほど挙げた「多機能」を駆使することで、送り先にすばやく届ける必要があるのです。

2011年に発生した「東日本大震災」の後、被災地周辺の物流が機能しなくなり、生活必需品がコンビニからなくなるという非常事態が長く続きました。物流が機能しなければ私たちの日常生活がなくなってしまうことが、再確認された出来事だったのではないでしょうか。

今回の記事では、このように人々の生活を支えている「物流業界」について、その仕組みや業界の細かい分類分けを始め、仕事内容、求人の詳細までカバーして説明します。構成は以下のように考えています。

  • 1. 物流会社のしくみ
  • 2. 物流業界の分類分け
  • 3. 主な仕事内容
  • 4. 物流業界の求人

物流業界のしくみ

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では、 物流業界の仕組みについて見ていきましょう!「モノあるところに物流あり」と言われるように、荷物を「出す人」「受け取る人」が存在する限り、物流会社は機能します。

物流会社が活躍するフィールドはとても幅広く、例えば「個人宅への配送」も、「大型船舶いっぱいの貨物輸送」も、「はがき一枚の保管」も、「数億円単位の大型工業装置の保管」もすべて「物流」です。

このように幅広い範囲で用いられている「物流」ですが、その仕組みは一体どうなっているのでしょうか?

前述のように物流とは、「保管」「荷役」「流通加工」「包装」「輸送(配送)」「情報」から成り立っています。工程を一つずつ見ていきましょう。

保管

運んだ荷物をいったん保管しておく業務です。
先述のように「輸送時期の調整」も物流会社の仕事範囲なので、届ける時期の調整が完了するまで、荷物を厳重に保管しておく必要があります。また、食品などを扱う場合は、冷凍保存するなどして品質を高い状態で保つことも求められます。

送り先別にまとめるなどの「輸送調整」を行うのもこの保管業務にあたります。

荷役

輸送機関からの荷物の積み下ろし倉庫への入出庫などを取り扱う業務です。また、輸出入品等の通関手続きも荷役の業務に含まれます。引越し業者が車両に家電製品を積み込むところをイメージしていただくと、理解しやすいと思います。

流通加工

送り主からの委託を受け、物流センターあるいは倉庫でラベル貼り値札づけ、ないしは商品のセット組みなどを行う業務です。加工業務が非常に多い場合、センター内の一部を工場化することで指定日時に間に合うようにしている例も見受けられます。このように、物流には製品加工の機能も含まれるのです。

包装

精密機器や陶器などわずかな傷が品質に大きく影響する荷物は、梱包材や包装材で包むことで保護しなければいけません。この業務を包装と呼びます。近年では、環境汚染対策のためリサイクルできる包装材を用いたり、繰り返し使える容器を採用するなどの工夫がとられています。

輸送

自動車、鉄道、船舶、航空機などの輸送期間を使って「モノを運ぶ」業務を指します。まさに物流の表舞台であり、皆さんが最もイメージしやすい段階なのではないでしょうか?近年では環境負荷低減(CSR対策)のために、最も燃料効率が高い輸送手段を選ぶことや、アイドリングストップを採用するなどの工夫をとっています。

情報管理

コンピューターや通信回線を使うことによって、「輸送中の荷物がどこにあるか」をトレースしたり、経路・温度・湿度などの輸送状況を確認・記録する業務のことを指します。これらの輸送記録は日々蓄積されており、そのデータはより効率的な輸送経路や輸送環境の策定に役立てられています。

物流会社は上記の工程の一部分あるいはすべてを請け負うことで、日々、顧客の要望に応えているのですね~!

3PLという概念

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一昔前までは、メーカーなどの「荷主となる側」もある程度の物流業務は行っていました。しかし、モノの種類や販売方法の幅が広がる一方で、「なるべく早く製品を届けて欲しい」という顧客の願いに応えることは難しくなっています。そのような、徐々に複雑に高度化する物流の課題とメーカー本来の機能である「製品を造ること」を両立させることはほぼ不可能です。

そこで近年になって生まれたのが、サードパーティーロジスティクス(3PL)という概念です。

3PLとは、「企業の経営活動にまつわる物流の一切を一括して物流会社が請け負う」かたちを指し、近年、急速に広まりつつあります。荷物の配送・在庫管理、プランニングやシステム構築などの業務を一貫して長期間にわたり請け負うのです。

3PLを活用するメリット

3PLを活用することで、メーカー(荷主側)からすれば「倉庫や貨物自動車などの輸送期間に投資」する必要もなくなります。また、物流会社側からみても、物流に特化した既存の資産を開放するだけで「少ない労力で増益が見込める」など、メリットが大きいといえます。

以上の理由から近年では、大抵の物流会社が3PLサービスを収益基盤としております

では、トラック輸送などの「陸運に特化した物流会社」「空運業務を含む3PL事業」を受注した場合はどうなるのでしょうか?新たに「航空機設備に投資する」のでしょうか?

それも一つの答えですが、上記のような場合はたいてい企業間のアライアンス(提携)が組まれます。

陸運業を得意とする物流会社は航空会社などと提携し、自分に足りない分野を補完します。以上のように各物流会社はアライアンスを組むことで、互いの弱点を補い合い、顧客に質の良いサービスを提供しているのです。

日々進化する物流業界

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原材料から最終消費者までの全ルートを一括して効率的に管理するサプライチェーン・マネジメント(SCM)などの手法も活用されるようになり、物流業界は現在まさに転換期に入っています。

このように日々変貌を遂げている物流業界ですが、将来的には「モノのリサイクル・再資源化」も管理する「循環型物流システム」にまで発展するであろうといわれています。

次回につづく

次回は、物流での輸送方法について見ていきたいと思います。今回の記事を読んで、物流業界に興味を持たれた方は必見です!
既卒のための物流業界解説Vol.2|陸運、海運、空運の違いって何?

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