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【物流業界とは?】「陸運」「海運」「空運」の違いを徹底解説!

物流業界とは?

前回の記事において、物流会社は「保管」「流通加工」「情報管理」など様々な業務を行っていると述べてきました。

ただし、物流コストの6割は「輸送」が占めており、やはりその主役の座はゆるぎないと言えます。 実際に物流会社を分類分けする際には、多くの場合、その企業が得意とする「輸送モード」によって分類します。

「輸送モード」ってなに?

「輸送モード」とは、貨物を輸送する際の輸送手段のことです。 主な分類は、下記の通り!

物流会社の分類分け
  1. 陸運
    ヤマト運輸・日本郵便・日本通運・日立物流など
  2. 海運
    日本郵船・商船三井・川崎汽船など
  3. 空運
    全日本空輸・日本航空・スカイマークなど
日ごろからなじみのある企業ばっかりだね!
注意
陸運業に分類されているからといって、海運業・空運業を全く行っていない訳ではありません。

前回の記事でご紹介した通り、ほとんどの物流会社はPL(サードパーティー・ロジスティクス)を収益基盤としています。

そのため、上記のどの企業も業務提携等を通じてすべての分野をカバーしていると考えてください。(というよりは3PLの定義上カバーせざるを得ないと言えます)。

この記事では、「陸運」「海運」「空運」が何をしているのか、それぞれのポイントを詳しく解説していきます!

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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“物流業界”とは?

物流業界ってどのような業界を指す?

そもそも”物流業界”とは、どのような業界を指すんだろう?
なんとなくは理解しているんだけど。
そうですね。

誰もが毎日お世話になっているとはいえ、その存在は「縁の下の力持ち」。

業界の中身は見えづらいというのが現状です。

ここでは、以下の項目について、詳しく見ていきましょう!

  • 仕事内容
  • 特徴
  • 現状
  • 今後の動向

仕事内容

物流業界の仕事内容を一言で表すと、読んで字のごとく「『物の流れ』を扱う業界」です。

商品を運搬し生産者から消費者まで届ける仕事であり、産業の基盤を支える重要な役目を果たしています。

前述の通り「陸運」「海運」「空運」という3つに分かれ、取引の内容はさまざまです。

陸運は車両を用いて個人宅や企業、地域への輸送を行います。国内の流通には欠かせない存在です。

主に企業宛の輸送で活躍するのは海運です。石油ガスや天然ガスなどの資源を運搬します。

大型の輸送船をイメージすると分かりやすいでしょう。

空運は飛行機を用いて人や物を輸送します。

海運よりもすばやく長距離の輸送を行うことが可能な反面、景気の影響を受けやすいといえます。

特徴

製品の原材料を調達し製造し、販売、配送といった、顧客に届くまでの一連の流れのことを

サプライチェーンといいますが、その重要な配送部分を担うのが物流です。

どんなに良い製品を作り効果的なPRをしても、物流が滞ってしまっては元も子もありません。

国内外に物を流通させるために必要不可欠なのが「物流業界」なのです。

現状

物流業界の現状はどうなっているのでしょうか。

矢野経済研究所「物流17業種市場に関する調査を実施(2023年)」
引用:矢野経済研究所「物流17業種市場に関する調査を実施(2023年)

矢野経済研究所の調査によれば、2019年度に20兆5400億円だった市場規模は、2022年度の見込が24兆6005億円と、直近でも成長を続けています。

国際的な取引の増加や、Eコマース(インターネット上でのショッピングなど)の拡大がその要因です。

特に、どの企業においてもグローバル化により海外展開が盛んになってきています。

今後の動向

近年の物流業界では、3PLというビジネスモデルが主流になっています。

3PLとは「Third(3rd)Party Logistics」のことです。

原材料の調達から販売に至るまでのサプライチェーン、もしくはそれを管理するプロセスを、第三者である「サードパーティー」が請け負うというものです。

ここでいう「サードパーティ」は、「物流業者のこと」と考えてほぼ差し支えありません。

ノウハウをもっている物流業者が荷主の立場にたって、一連のロジスティクスを請け負います。

このことにより製品を生産・販売する企業は物流に煩わされることなく、本業に資金と人材を集中でき、コストカットも叶えられるのです。

また最近の動向としては、スマートロジスティクスによる作業の効率化も挙げられます。

スマートロジスティクスとは、AIなどの先端技術を活かし、物流や倉庫管理を効率化する取り組みのことです。

膨大な流通量を複雑にさばかなければならない物流業界において、欠かせないものとなっています。

「陸運」について、徹底解説!

陸運 について、徹底解説!

ここからは、「陸運」について解説していきます。

  • 陸運業界の概要
  • 陸運業の主な職種
  • 陸運業の魅力
  • 陸運業界の課題
  • 陸運業界において注目される動向

こちらを読めば、陸運の全体像がつかめますよ。

陸運業界の概要

陸運をひとことで説明して!

陸運とは、トラックや貨物列車などの「陸上の貨車を用いる輸送」のことを指します。

手紙やネット通販等の宅配便から、産業品(原料、生産装置、精密機器)、展示品・美術品など、扱う品の幅が広いことが特徴です。

主要企業としては、下記の通り。

【主要企業】

宅配業に強い企業
  • ヤマト運輸
  • 佐川急便
  • 日本郵便


3PLを主な事業基盤とする企業

  • 日立物流
  • 日本通運

陸運のうち90パーセント以上が自動車輸送です。

個人向けの「小口」と企業向けの「大口」に分かれており、近年はEC取引(インターネット上での売買など)の定着により小口荷物の増加が著しくなっています。

陸運業の主な職種

最後に、陸運業に関わる主なお仕事を紹介します。

  • ドライバー
  • 物流管理
  • 物流コンサルタント
  • システム開発
ふむふむ。いろんな仕事があるんだな〜
  • 気になる仕事がある
  • もう少し陸運業について知りたい

そんな方は、まずはUZUZにご相談ください!

陸運業界の魅力

陸運業の魅力としては以下が挙げられます。

  • 業界全体にニーズがあり、雇用や待遇が安定している
  • 消費者の近くで人の役に立つ仕事ができ、社会に貢献する実感がある
  • 海運・空運と比べ顧客の顔が見えやすく、直接的なふれあいや感謝が得られる

クルマや運転が好きな人、顧客とふれあいながら働きたい人にはうってつけの業界だといえるでしょう。

陸運業界の課題

陸運業界の課題としてはどのようなものがあるでしょうか。

ここでは以下3点について解説します。

  • ドライバー不足
  • 過酷な労働環境
  • 燃料の高騰

ドライバー不足

国内全体で労働力不足が叫ばれていますが、中でもドライバー不足は深刻です。

働き方改革関連法により2024年4月1日からトラックドライバーにも時間外労働の上限規制が適用されました。

このことにより、今後さらに人手不足が予測されます。

過酷な労働環境

ここ数年で宅配便の取り扱い個数は急増しました。

新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴うテレワークの普及も、宅配便の利用拡大を後押ししています。

このことにより、搬送や積み下ろしの手間が増え再配達も増加傾向にあります。

ドライバーは、長時間労働でありながら低賃金という厳しい労働環境で働いているのです。

燃料の高騰

陸運業界にとって燃料はいわば生命線。

燃料価格が上がるリスクを常に抱えています。また再配達の多さが、燃料費をさらに圧迫しているという指摘もあります。

燃料が高騰化しても、荷主に対する取引上の立場が弱く値上げできないという側面もあり、業界として大きな課題となっています。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

2024年問題とは

2024年問題」ということばを耳にしたことがあるでしょうか。

これは、働き方改革関連法によって2024年4月1日以降、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって発生する問題の総称です。

運送・物流業者の売上、利益が減少する問題、労働時間の減少が予想されます。

ドライバーの労働環境が改善するのは良いことですが、その一方で彼らの収入が減少するという問題があります。

これにより、ますます人手不足が深刻化すると考えられています。

陸運業界において注目される動向

現在の陸運業を語る上で欠かせないのが、ネット通販大手「Amazon」とその周辺企業による目まぐるしい関係性の変化です。

Amazonは2000年に日本に進出して以来、その配送業務の多くを日本通運に委託していました。 しかし2009年にヤマト運輸と佐川急便の二社に完全に切り替わり、さらに今年になって佐川が事実上の決別を表明しました。 現在は「ヤマト運輸がAmazonとの取引を独占している状態」です。

売上ベースで毎年右肩上がりの成長をみせているAmazonとの業務提携はだれしもが望むもののように思えます。 では佐川急便はなぜ取引をやめたのでしょうか?

えーなんでだろ? 配達員の人員不足とか…?

正解は、コストが高くなってしまうから。

実はAmazonは「物流プロセスのほぼ全てを自社で手掛けており」、他社に委託しているのは「消費者物流」の部分、すなわち「最後の配達」だけなんです。 (配送拠点~消費者までの数キロ) この「最後の配達」の部分のコストが思いのほか高いのです。

佐川は、ヤマトほど「消費者物流に特化したインフラ」を有していないため、Amazonが掲げている「当日配送」の負担に耐えられなくなってしまいました。

じゃあ、Amazonの宅配便を丸取りしているヤマトは安泰ってことか!

実は、必ずしもそうとは言えないんです!

ヤマトはほぼ全てのドライバーを正社員として雇用しています。 従ってこのまま佐川が請け負っていた部分を引き受け続ければ、負担がドンドン蓄積されることにより「かえって経営状況が悪化する恐れ」があります。

またAmazonは、日々増強されている自社物流センターを使って「中小メーカー向けの物流サービス」を提供しはじめています。 このまま順調にサービスが拡大すれば、本来なら取引相手であるはずの「ヤマト」や「佐川」などのライバルに急成長する可能性も出てきます。

このように陸運業界は再編の時期を迎えていますが、今後のポイントは、いかにしてヤマト・日通・佐川などの物流会社がネット通販会社との良好な関係性を構築するかに尽きるのではないでしょうか。

「海運」について、徹底解説!

海運 について、徹底解説!

次に取り上げるのは「海運」です。

周囲を海に囲まれた日本にとっても、非常に重要な存在であると言えますね。

ここでは、以下の内容について詳しく解説します。

  • 海運業界の概要
  • 海運業の主な職種
  • 海運業の魅力
  • 海運業界の課題
  • 海運業界において注目される動向

海運業界について一気に詳しくなれますよ!

海運業界の概要

海運は、大型船舶を用いて海上輸送をする仕事です。

実は、世界の貿易の97%(容量ベース)は海運が担っているのです。

世界の物流における海運の影響力が非常に大きいことがわかりますね。

輸送に時間がかかるものの大量の貨物を輸送できるため、陸運や空運とくらべて「コストが低い」という特徴があります。 

そのため、石油や鉄鉱石などの資源の大量輸入、ないしは自動車や重電機などの重量物の輸出に用いられています。

日本国内で海上運輸を担っているのは、日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社です。

【主要企業】
  • 日本郵船
  • 商船三井
  • 川崎汽船

なんとこの3社だけで、業界売上の「9割弱」が占められているんです!

え~~~!9割ってほとんどじゃん!

しかし、2021年はコンテナ船の運賃の高騰により大幅増収、純利益も過去最高を更新。

新型コロナによる感染拡大により、2020年の海運大手3社はそろって減収しました。

業界は上記の大手3社体制に集約されていますが、それぞれに個性的な経営方針がありますので覚えておいてください。

日本郵船

業界最大手で三菱グループの源流企業。 現在は、「総合物流企業」を目指しています。

 2006年から陸運大手のヤマトホールディングスと資本・業務提携を組むなど、陸運・空運なども一気通貫して手がけていることが特徴です。

物流のオールラウンダー」といえます。

商船三井

業界2番手。 三井物産の船舶部門が分社化して設立された歴史を持ちます。 

日本郵船が陸・海・空と幅広く事業展開している一方で商船三井は海運業に力を集中している「海運を追求する企業」です。 

鉄鋼、自動車、石油・ガス資源にめっぽう強く、中でも「液化天然ガス(LNG)船の分野では世界最高峰の実績」を有しています。

いわば「海運のスペシャリスト」といえるでしょう。

川崎汽船

業界3番手。 川崎造船所(現:川崎重工業)の船舶部から独立する形で設立されました。

 海運業だけでなく、深海油田の発掘や洋上でLNGを生産する事業などにも資源を投入しています。 

輸送と資源開発の二刀流」を掲げており、「海洋事業のエキスパート」を目指しているとも言えます。

運送だけではないところに、大きな特徴があります。

海運業の主な職種

最後に、海運業に関わる主なお仕事を紹介します。

「海運」といっても、実は海の上の仕事だけではありません。

「陸上職」と呼ばれる、陸の上で行う業務もあります。

陸上職

・事務系(営業、管理など)

・技術系(造船の計画、新技術の導入試験など)

また、海の上で行う仕事としては以下のようなものがあります。

海上職

・航海士

・機関士

海の男になりたい〜♪
  • 気になる仕事がある
  • もう少し海運業について知りたい

そんな方は、まずはUZUZにご相談ください!

海運業界の魅力

海運業は「世界貿易に関わる大きな仕事ができる」という魅力があります。

まさに「世界を股にかけた」働き方ができます。

貿易や国際情勢に興味がある人にとっては、ワクワクするような業界だといえるでしょう。

英語など語学を活用して国際的な業務に携われるのも大きな魅力の一つ。

学生時代に英語を学んだ人や国際政治・経済を専攻した人にとっても、たとえば物流の企画を行なう際には、政治や経済状況の把握は必須です。

そのため、知識やスキルを活かすチャンスもあるでしょう。

海運業界の課題

海運業界の課題としては、以下の2つが挙げられます。

  • 環境問題
  • 人手不足

詳しく説明します。

環境問題

船舶の燃料は長年、重油や石油由来を使用してきました。

これらは環境への負担が懸念されます。

したがって、海運業界では環境への配慮が義務づけられています。

具体的には、船舶燃料の「硫黄化合物(SOx)」の規制強化が実施されているのです。

地球環境を守るためには欠かせないことではありますが、コスト面では大きな足かせになっているのも事実です。

人手不足

陸運と同じく、海運も人手不足が深刻な業界です。

若手の船員が不足し、現役船員が高齢化しているからです。

船上での業務は陸運などと比べ、特殊な業務形態。

一人前になるのは簡単なことではありません。このことから特に海上職の離職率が高く、業界全体の課題となっています。

海運業界において注目される動向~今後のポイント~

リーマンショック以降、世界規模で船の需要が減ったため各企業は「船余り」の状態に陥りました。

しかし昨今の円安、ならびにシェールガス革命による北米での液化天然ガスの増産を受け、船の需要も元に戻り業界の風向きもよくなってきていると言えます。 丸紅がデンマークの大手からLNG船を8隻購入するなど、シェールガス革命は総合商社のような業界外の企業からも注目を集めています。

今後のポイントは業界外を含んだ各企業(海運大手、総合商社)のシェールガス案件をめぐる競争にあると言えるでしょう。

「空運」について、徹底解説!

空運 について、徹底解説!

「空運」をひとことで言うとなに?

空運とは、「航空機を使った輸送」のことです。

大量輸送や重量品輸送には向かないものの、小型で軽量な高付加価値商品(電子製品)や緊急性の高い品物を輸送する手段として有効です。 物品を「短時間で運べるメリット」があるものの、景気が悪くなると運賃の安い海運へ切り替えられる場合があります。 そういった意味で非常に景気に左右されやすい業界であると言えます。

ここでは、以下について解説します。

  • 空運業界の概要
  • 空運業界の職種
  • 空運業界の魅力
  • 空運業界の課題
  • 空運業界において注目される動向

それでは、ひとつずつ見ていきましょう!

空運業界の概要

空運業界は、大量輸送や重量品輸送には向かないものの、小型で軽量な高付加価値商品や緊急性の高い品物を輸送する手段として有効です。

短時間で運べるメリットがあるものの、景気が悪くなると運賃の安い海運へ切り替えられることもあります。

前述の通り、非常に景気に左右されやすい業界なのです。

コロナ禍の影響を大きく受けましたが、収束するにつれて再度成長トレンドに入ることが予測されています。

航空業界の企業は、

  • 航空会社
  • フォワーダー
  • インテグレーター

の3業態に分類されます。

以下、航空会社、フォワーダー、インテグレーターのそれぞれの業務内容に簡単に触れます。

航空会社

自社の航空機を使って空港から空港への貨物輸送を行っている会社を指します。 「日本貨物航空(日本郵船の小会社)」のように航空貨物に特化している企業もあれば「ANA」や「JAL」などの旅客輸送と並行して行っている企業もあります。

フォワーダー

航空会社とのやりとりを通じて荷主から輸送業務を受託する会社・業者のことを指します。 航空会社から貨物スペースを仕入れて空輸を委託し、輸出入時の通関手続きや国内輸送を代行するサービスを行っています。 国内では「日本通運」、「郵船ロジスティクス」、「近鉄エクスプレス」などが有名です。

インテグレーター

「総合物流企業」と呼ばれる空陸一貫輸送が可能な会社のことを指します。「自社航空機を有するフォワーダー」とも言えるでしょう。

4大インテグレーターである「FedEx(米)」、「UPS(米)」、「DHL(独)」、「TNT(蘭)」は国際的な物流網をもっており、「日本の企業にとっては大きな脅威」です。 国内では全日空グループの「OCS」が該当します。

もともとフォワーダーや航空会社は大口貨物、インテグレーターは小口貨物の輸送を中心に行ってきました。 しかし、リーマンショックや新興国物流需要が高まっていることなどを背景に業界再編の流れが国際的に強まってきており、近年ではその棲み分けがなくなりつつあると言えます。

空運業の職種

最後に、空運業に関わる主なお仕事を紹介します。

  • 通関の代理業務
  • 航空機の操縦士
  • 航空整備士
  • 法人営業
  • 航空運航管理者

航空機を操縦するパイロットだけでなく、運行や物流を支える多くの業務があることがお分かりいただけたかと思います。

ドラマのテーマになりそうな仕事ばかり!
  • 気になる仕事がある
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空運業の魅力

空運業の魅力としては、以下の2点が挙げられます。

  • 国際的な業務に携われる
  • 緊急性の高い輸送を担う責任とやりがいがある

機動性にすぐれた空運業界では、海運よりもさらにスピード感をもった国際的な取引に関わることができます。

また、世界各国で本当に求められている物資を運ぶのが空運業界。

責任とやりがいを感じて仕事に取り組むことができます。

空運業界の課題

空運業界の課題として挙げられるのは以下の2点です。

  • 人手不足
  • 環境対策(SAF)

詳しく説明します。

人手不足

陸運・海運と同じく、空運業界も人手不足に悩んでいます。

特に不足しているのは空港業務にあたる従業員です。

航空機の誘導やカウンターでの受付などの業務には人手が必要。しかし採用が追いついていないのです。

また、LCCの成長、路線の拡大などで世界的にパイロット不足も深刻化しています。

パイロットも「志望してすぐなれる」というものではありません。

長期的な展望のもと育成していく必要性が指摘されています。

環境対策(SAF)

経済産業省は、日本の空港で航空機に給油する燃料の1割を、2030年から「持続可能な航空燃料(SAF)」とするよう石油元売り会社に義務付けました。

しかし国内産SAFの価格は高く、航空会社のコストアップの要因となっています。

業界全体として、コスト管理と環境対策の両方を叶えることが求められているのです。

空運業界において注目される動向

航空会社、フォワーダー、インテグレーター問わず各企業にとって今後の成長のカギは、産業の発展が著しい中国などの新興国市場の強化と言われています。 この強化の一環としてFedExは2011年9月に、上海で中国最大規模の新営業所を設立しました。 一方、国内フォワーダーも海外企業の取り組みに負けないように、アジアを中心とした物流網の拡大を図っています。

今後の最大のポイントは、いかにして国内フォワーダーならびに航空会社が海運・陸運業者との提携を強め、海外大手との競争に打ち勝っていくかに集約されているのではないでしょうか。

物流業界に就職するメリットとデメリット

物流業界に就職するメリットとデメリット

ここまで、物流業界について詳しく見てきました。

物流業界への就職に興味がわいた人もいるのではないでしょうか。

物流業界に就職すると、以下のようなメリット・デメリットがあります。

  • メリット1.今後の需要が大きい
  • メリット2.インフラとして日本を支えることができる
  • デメリット1.時間やノルマが厳しい
  • デメリット2.計画通りにいかないことも

一つずつ解説します。

メリット1.今後の需要が大きい

前述したように、物流業界では安定した需要があり、今後もこの傾向は続くと予想されます。

その理由として、「EC取引」があります。

EC取引とは、インターネットやコンピューターなどの電子的な手段によって行われる商品の売買やサービスなどの取引のことです。

このEC取引は、世界全体で毎年拡大し今後も需要が見込まれています。

市場規模の拡大によりweb上での消費者が増えることから、物流業界の需要も今後ますます高くなっていくのです。

メリット2.インフラとして日本を支えることができる

物流業界の市場規模は24兆円。

石油業界(22兆円)や電力業界(21兆円)と比べても、非常にスケールが大きい産業だといえます。

この「スケールの大きさ」が、物流業界の大きな魅力。日本をさまざまな側面から支えることができます。

このことは、働くやりがいとなってあなたを支えてくれることでしょう。

デメリット1.時間やノルマが厳しい

他の業界と同じく、物流業界にももちろんデメリットはあります。

その一つが「時間やノルマの厳しさ」です。

物流業界は様々な業界や職種と連携しています。

物流が滞ると、経済・社会に大きな影響を与えてしまいます。

それだけではありません。時には人命を危険にさらすような結果にもつながってしまうのです。

これらのことから、納期や受注などによるノルマや締切時間がとても厳しいといえます。

デメリット2.計画通りにいかないことも

時間やノルマが厳しいにもかかわらず、当初の想定通りにはなかなか業務が進まないのも、物流業界のつらいところです。

その理由は輸送・運送の過程の中でトラブルが起きることがあるからです。

天候や事故、道路状況、そして世界情勢……。あらゆるものの影響を受けるのが「物流」です。

モノを運ぶ過程においては、臨機応変な対応を迫られるケースが非常に多くなります。

「決まったことを、決まったようにする」ことにこだわっていると、大変なことになってしまうのです。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

「物流業界=ガテン系」は昔の話

「物流業界」と聞くと「ガテン系」をイメージする人がいます。

たしかに一昔前までは、物流業界は体力勝負の世界でした。

長距離の移動や長時間労働が当たり前だったからです。

しかしそのようなイメージは、現在の物流業界には当てはまりません。

今や物流業界は「スマートロジスティクス」に向かっている時代。

AIやloTなどの最新技術を使い、業務の効率化が進められているのです。

どちらかといえば、「体力だけが取り柄」というタイプよりも、幅広い知識をもつなど、バランスのとれた人材が求められます。

次項で物流業界に向いている人の特徴についても詳しく解説しますので、そちらも参考にしてくださいね。

物流業界に向いている人

物流業界に向いている人って?

物流業界=ガテン系、という話でもないんだねぇ。
そうですね。色んな知識を幅広く求められるので、働いているうちに次のキャリアアップに活かされる場合もありますよ!

なお、物流業界に向いている人の特徴は以下の5つです。

  • 物の流れに興味がある人
  • 社会を支える使命感のある人
  • ITなどの先進テクノロジーに興味のある人
  • 丁寧で几帳面な人
  • 語学力がある人

あなたに当てはまりそうな特徴はあったでしょうか?

詳しく解説します。

物の流れに興味がある人

「物の流れ」は産業の基盤です。

効率的な物流が産業全体の効率化につながり、企業の利益を上げたり、消費者の生活をより良いものにしたりするからです。

ただ物を運ぶだけではなく、いかに効率的に、そして安全に運ぶか。

そこに興味があり面白みを感じられることは、物流業界で働く人の基本だといえます。

社会を支える使命感のある人

人々の生活に物流の仕事は不可欠です。

商業、工業などに必要な物の流れは、経済活動を活発にし人々に利益をもたらします。

また、私たちが生きていく上で欠かせない食料や物資、医薬品などを運ぶ仕事もとても尊いものです。

それらがストップしてしまえば、人の命や健康にかかわります。

このように、社会を支える重要な仕事を担うのが物流業界。

「人々のために使命感をもって働きたい」という人に向いています。

ITなどの先進テクノロジーに興味のある人

監修者コメントでも触れられていますが、今や物流の管理にはITなどの先進テクノロジーが必要不可欠になっています。

国から国、地域から地域へ運ばれる物資の量は膨大であり、グローバル化によって運ぶ先も多岐にわたります。

これらの物の流れを管理するのは、もはやマニュアルではとうてい追いつくものではなく、ITなどのテクノロジーが絶対に必要です。

しかしながら、人材やテクノロジーが揃っているのは一部の大企業の話。

多くの会社では、IT関連の知識・知見のある人や興味がある人は喉から手が出るほどほしい人材です。

丁寧で几帳面な人

物流業界は人々の荷物を運ぶわけですから、荷物を大切に扱う丁寧さが必要です。

「物を移動して終わり」ではないのです。

安全に、確実に運ぶために、性格的な丁寧さ・几帳面さが求められます。

  • 普段から人よりも細やかに気付くことが多い
  • 「細かい」「丁寧だ」と言われたことがある
  • お金や物の管理をきっちりしたいタイプだ

以上のような人は、物流業界に向いているといえます。

語学力がある人

物流業界は、今や世界規模の業界。海外との取引も増加が見込まれます。

国内だけで取引している場合であっても、海外からの移民やインバウンド、海外企業の参入などは十分に考えられます。

英語・中国語など外国語での交渉や調整に自信がある人、語学力に強みがある人にとっては、活躍の場が広がっているといえるでしょう。

まとめ

今回の記事では、「陸運」「海運」「空運」の3つの業界について説明しました。 同じ物流業界といえども、それぞれの利点や抱えている課題は全然違いますよね。 就職したいと思える“気になる業界”があったら、まずは下調べすることが何よりも大切です!

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執筆・編集

第二の就活 編集部

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